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粗利率
『粗利益率』は、「売上高総利益率」とも呼ばれ、企業の売上高に対して、粗利益が占める割合
(比率)を示す指標を意味し、次の式で計算されます。
・粗利益率(%)=(粗利益÷売上高)×100
粗利益とは、損益計算書で最初に出てくる利益で、売上高から売上原価を差し引いて計算され、
これは販売された商品やサービスなどの利鞘の合計であり、企業にとって収益や競争力の源泉
と言えます。一般に、この比率が高いほど良いとされ、また一般的に景気が良い時は上昇し、
景気が悪い時は下落する傾向にあります。
『粗利益率』は、収益性や採算性を計る経営指標として、販売している商品やサービスの利益率
(マージン率)が高いかどうかをチェックする際に活用することができます。具体的には、商
品力が高かったり(利益率が高い、付加価値が高い商品構成である)、直販で利鞘が高かっ
たりした場合は、この比率は高くなりますが、一方で、商品力が低かったり、販売会社を経由したり
した場合は、この比率は低くなる傾向があります。また、業種によっても大きな差があり、さら
に同業種でも企業によって大きな差が出ることもあります。
なお、本指標と表裏の関係にあるものが「売上原価率」になります。
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