売上高経常利益率
売上高経常利益率は、企業の売上高に対して、経常利益が占める割合（比率）を示す指標をい
う。これは、財務活動なども含めた企業の通常の事業活動全体における利益率を表す財務指標
であり、金融収支の良し悪しや資金調達力の違いなどの財務面も含めた総合的な収益性が反映
されるため、この比率は高いほど良いといえる。ちなみに経常利益とは、本業の収益力を示す
営業損益に、普段行っている財務活動などの損益を加減して計算され、企業の事業活動全体か
ら得られる総合的な利益獲得力を示すものである。
一般に売上高経常利益率を使って分析する際には、売上総利益率や売上高営業利益率などと組
み合わせて使うのがよい。というのは、営業利益率までは良くても、借入金の利子負担等が大
きくて、経常利益率の段階でかなり低くなっているケースがある一方で、営業利益率はそれほ
ど良くないのに、配当収入などが大きいために経常利益率が大きくなっているケースもあるか
らである。また、本指標については、同じ業界や業種の競合企業と比較すると、その収益性を
相対的に判断することができる。
・売上高経常利益率（％）＝（経常利益÷売上高）×100
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