外注加工費
外注加工費は、製造業や建設業などで、材料を供給して、製造工程や工事の一部を他の会社に
委託する際に発生する費用を処理するための勘定科目をいう。本科目は、会計処理において、
工業簿記の製造原価の一つである経費に計上される。一般に製造原価とは、製品を製造するた
めに要した費用をいい、その分類視点として、形態別の分類（材料費、労務費、経費）、製品
との関連における分類（製造直接費、製造間接費）、操業度との関連における分類（固定費、
変動費）の３つがある。
通常、外注加工費は、一定の原価計算を通じて製品製造原価となる「直接経費」という位置付
けである。ただし、この外注加工費は、業態によっては大きなウエイトを占めることがあるた
め、材料費、労務費、経費に次ぐ、第４の原価要素として区分されることもある。なお、販売
業やサービス業などでは、外注加工費に当たるものは、商業簿記での「外注費」や「業務委託
費」といった勘定科目で処理をする。
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